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製造業DX と AX

生産実行管理システムと現場データのAI化

多くの工場では、MES(生産実行管理システム)の導入後、多くの現場で現場業務をExcelが担っています。問題は、MESに問題があるわけではなく、現場データがデータベース化されていないこと。dbSheetは、現場のExcelを構造化し、経営に生かせるAXを推進!

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dbSheet EX11 生産実行システム(MES)構成図
結論

製造業DXとMESに関する当社の見解

Excelは敗因ではない

生産計画・工程管理・品質記録はExcelでしか回らない合理性がある。排除ではなくデータの構造化が答え。

MESは一括導入しない

標準パッケージは型が固く、変種変量の現場と合わない。機能単位で段階的に立ち上げる。

MESが経営に効く

ERPは結果、MESは過程を持つ。過程データが揃って初めて「なぜ」に答えられる。AIの回答の根拠となる。

なぜ生産現場のDXは進まないのか

紙が最も楽で柔軟という文化

検査記録は手書き、保管は数十年分。現場にとって紙は今でも最速の入力手段である。

現場で定着しないシステム

操作性が現場に合わないシステムは、導入後に二重入力を生み、結局Excelに戻る。

仕様が定型化できない

工程管理も検査項目も、試行錯誤の中で増え続ける。固定仕様のシステムでは追随できない。

分断されたまま肥大化

部署ごとに同じ作業標準を別Excelで保管。データは分断・重複し、集計は手作業のまま残る。

製造現場に残り続ける5つのExcel業務

MES(生産実行システム)の業務

生産計画

受注・在庫・設備能力・人員・材料・需要予測を睨みながら試算と調整を繰り返す。

工程管理(日程管理)

項目が増え続け定型化しにくい。横長の長大なExcel工程表を全部署が共有する。

品質管理・検査記録

受入検査・工程検査・最終検査。検査項目が多様でフォーマットが頻繁に変わる。

日報・生産実績

実工数・生産数・不良数・不良要因の集計。複雑な式とマクロで属人化しやすい。

製造指示書・作業標準

設計/生産準備/生産技術/製造が、同じ作業標準を部署ごとに別Excelで保管。

なぜ「Excelでなければ出来ない」のか

変動要素が多く、何度も試算と調整を繰り返す業務である

担当者の判断や現場の創意工夫を、その場で反映する必要がある

長年蓄積された複雑な計算ロジックが、そのまま業務ノウハウになっている

ローコード/一般的なWebシステムでは、この再現に開発コストと運用負荷がかかる

つまりExcelが残っているのは怠慢ではなく、合理的な選択の結果である

論点は「Excelをやめるか」ではなく「Excelを構造化できるか」

MES見解①

一括導入が難しい4つの理由

型に収まらない

標準MESは想定する製造モデルが決まっている。多品種少量・変種変量の現場は型に収まらない。

投資と導入期間が負担増

全機能を一括で入れる前提のため、投資判断が経営マターとなり着手が遅れる。

仕様凍結が現場と合わない

稼働時点の仕様で固まる一方、現場は改善で毎月変わる。差分はまたExcelで埋められる。

結果、隙間が残る

MESを導入しても工程表・検査記録・日報はExcelに残り、二重管理が生まれる。

MES見解②

標準MESの前提と現場の実態

標準MESが想定する工場日本の製造現場の実態
生産モデル品目と工程が安定し、繰り返し生産が中心 → 仕様を固定できるので一括導入が成立する多品種少量・変種変量、特急割込みが日常 → 変更に追随できる仕組みでなければ定着しない
作業標準本社が定め、現場は従う現場の改善で作業標準・検査項目も増え続ける

※ 当社の導入支援経験にもとづく見解

MES見解③

階層で見たdbSheetの位置

実績(結果)

ERP

受注・仕入・請求・在庫・原価。確定した数値を持つ。クリーンコアを維持したい層。

計画に基づく実行と過程

MES = dbSheet

生産計画・工程管理・検査記録・日報・実績・作業標準・指示書。Excel資産をそのままDBに統合。

一次データ

現場・設備

Bluetooth計測器からの自動入力。IoT稼働データ・画像・図面。現場PCからの直接入力。

ERPをカスタマイズせず、MES層をdbSheetで構築する。
クリーンコア戦略を守りながら、現場固有の業務を吸収できる。

MES見解④

一括導入と、段階的MES化

どちらが正しいかではなく、どちらが自社の現場に合うか。

観点標準MESパッケージdbSheetによる段階的MES化
導入単位全機能を一括で導入、投資判断が重くなる効く業務から1つずつ、小さく試して段階展開
現場UI専用画面(習熟が必要)既存Excelをそのまま入力画面に
仕様変更ベンダー依頼・追加費用現場主導で内製改修できる
既存資産作り直しが前提関数・マクロ・様式を活かす
ERPとの関係機能重複が起きやすいクリーンコアを保ち周辺を補完
適する現場品目・工程が安定した量産多品種少量・改善が続く現場
MES見解⑤

先に立ち上げるべき機能

MESの全機能ではなく、Excelで既に回っている領域から着手する。

データ収集

日報・生産実績・不良要因。計測器やIoT稼働データとの連携も含む。

品質管理

受入・工程・最終検査の記録。検査項目の追加変更に追随できる。

文書管理

作業標準・製造指示書を一元管理し、部署ごとの亜種を無くす。

詳細スケジューリング

長大なExcel工程表を、全部署がリアルタイム共有できるDBへ。

製品追跡

ロット単位の実績・検査結果を紐付け、トレーサビリティを確保。

実績分析

計画と実績の差異を集計し、改善サイクルの入力にする。

MES見解⑥

MESが経営分析が有効な理由

ERPは「結果」しか持たない。MESは「過程」を持つ。

ERPが答えられるのは「どの品番で不良が出たか」まで

MES層があれば「どの設備・どの班・どのロット・どの条件か」に届く

不良要因・工程滞留・計画変更理由が、分析可能なデータとして残る

AIによる要因の分解と探索が、この解像度で初めて成立する

現場改善と経営判断が、同じデータの上で議論できるようになる

要約

MESは「AIの分析対象」ではなく
「AIが機能するインフラそのもの」

ERPだけを繋いだAIが要因分析の途中で止まるのは、過程データがMES層にしかないため。

1. MESデータが特別な理由

ERPは「結果」(数量・金額・確定実績/品番×期間×拠点)、MESは「過程」(誰が・どの設備で・どの条件で/ロット×工程×設備×班×時刻)。
4M(Man/Machine/Material/Method)が揃うのはMES層だけで、寄与度分解の軸そのものがここにある。

2. AIが効く5用途(効果順)

要因分解の高速化(★最大)

設備×班×材料ロット×時間帯を総当たり探索。計算はDB、軸の列挙とクエリ生成がAI。

非構造データの構造化

日報備考・不良所見・作業者コメントを原因区分/部位/現象に分類コード化。LLMの本領。

作業標準・指示書の検索と整合チェック

版差分、指示書と検査基準の矛盾検出。

検査記録の異常検知・予兆

統計手法が主役、AIは解釈と説明。

生産計画の立案支援

代替案の列挙と制約変更時の影響説明に限定。

dbSheet×MES(生産実行管理システム)のご紹介

「Excelをそのままに、全社データをつなぐ。」

dbSheet×MES 全体構成図
工程管理はExcelのガントチャートが見やすい
進捗管理票(Excel工程表)
成果事例

株式会社オチアイ様

導入前の状況

検査記録が手書きの紙管理。30年分の保管によるスペースと管理負担。現場に定着するシステムが必須だった。

取り組み内容

Excelをそのまま入力画面として活用し、現場PCから直接入力。Bluetooth計測器で自動入力、画像・図面データも連携。

導入効果

紙の保管が不要になりDB化を実現。過去データの即時参照と自動集計、日報・基幹システム連携の自動化で集計作業を削減。

Before

After

製造業における導入事例

生産計画・工程管理・品質管理の各領域で稼働中。

次のステップ

「MESを導入する」ではなく、
「いちばん重いExcelを1つ、構造化する」から始める。

Excelを棚卸しする

5領域のうち、どれが最も工数と属人化を生んでいるか。

プロトタイプを作る

既存Excelを使い、動くイメージを短期間で確認する。

1業務で稼働させる

小さく試し、現場の意見を反映しながら段階的に改善。

MES層として広げる

隣接工程へ横展開し、ERP・計測器と連携させる。