AI時代のWebAPI活用

2026.06.25 3:15 PM - By 西脇和宏

Claudeと組み合わせた新しい開発スタイル

これまでWeb対応版は、「WebPortal(ノーコードで画面を作る)」と「WebAPI(プログラムで画面を作る)」の二択でご案内してきました。
しかし、AI(Claude等の生成AI)がプログラム開発そのものを担えるようになった今、状況が変わりました。WebAPIさえ用意されていれば、画面の実装はAIに任せられる時代になっています。 WebPortalのノーコード機能で作れる範囲を超えた要望にも、開発版を使った専門的なカスタマイズ開発をせずに対応できるケースが増えています。
WebAPIとAIを組み合わせることで、「サーバー版+WebAPI機能+実行版」という最小構成だけで、業務に合わせたWebアプリを内製・拡張していくという新しい選択肢をご提案できます。

①WebAPIの付加価値が上がっています
これまでWebAPIは「自社にエンジニアがいる企業向けの、プログラム開発が前提の機能」という位置づけでした。
AIの進化により、その前提が変わってきています。WebAPIの仕様(データ取得・更新・認証・排他制御など)を理解したAIに、「こういう画面が欲しい」と日本語で伝えるだけで、画面のプログラムをAI自身が組み立てられるようになりました。
つまりWebAPIは、もはや「エンジニア向けの部品」ではなく、「AIが業務システムを作るための入口」としての価値を持つようになっています。dbSheetがすでに用意している「トークン発行/データ取得/データ更新/悲観ロック解除/グループ取得/メール送信」等のWebAPI群は、AI開発時代において、これまで以上に活用の幅が広がる資産です。

②WebPortalでは対応できない要望も、WebAPI+AIなら実現できます
WebPortalは「誰でもノーコードで作れる」点が強みですが、その分、対応できる画面パターンには一定の制約があります。たとえば次のようなご要望は、WebPortalの設定項目だけでは難しい場合があります。
・複数のテーブル・画面をまたいだ複雑な業務フロー(申請→承認→反映など)
・独自のデザイン・操作性を求める専用画面
・外部システム(地図表示、グラフライブラリ、他社API等)との組み合わせ
・業務固有の細かい入力チェック・分岐ロジック
こうした「WebPortalの枠を超える」要望に対して、これまでは開発版を使った専門開発が必要でした。現在はWebAPIが用意されていれば、Claudeにアプリ開発を依頼するだけで、開発版を使わずに同等以上のWebアプリを構築できるケースが出てきています。「WebPortalでは少し足りない」「でも開発版を入れるほどでもない」という規模のご要望に対する、新しい第三の選択肢です。

③複数テーブルの更新も、WebAPIなら対応可能です
WebPortalは1つのプロジェクト(テーブル)を中心とした画面構成が基本ですが、業務の現場では「ヘッダーテーブルと明細テーブルを同時に更新したい」「在庫テーブルと履歴テーブルを連動させて更新したい」といった、複数テーブルをまとめて扱う処理が必要になる場面が多くあります。
WebAPIを使えば、データ取得・更新のAPIを組み合わせることで、複数テーブルにまたがる一連の処理(例:受注ヘッダーの登録と同時に明細行を複数登録する、在庫を更新しながら変更履歴テーブルに記録する、など)をアプリ側のロジックとして実装できます。こうしたロジック部分も、AIに業務要件を伝えることで組み立てが可能です。

西脇和宏

西脇和宏